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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻9号

2000年08月発行

文献概要

病気のはなし

IgA腎症

著者: 甲斐平康1 小山哲夫2

所属機関: 1筑波大学臨床医学系内科(腎臓) 2筑波大学臨床医学系内科

ページ範囲:P.1104 - P.1107

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新しい知見
 IgA腎症はその疾患概念が提唱されてからおよそ30年が経過した.当初は緩やかな経過をたどる予後良好な疾患と考えられてきたが,その後の経過観察から,本症は以前考えられていたよりも進行性であり,現在は予後不良な慢性糸球体腎炎としてとらえられることが多い.また,その発症,進展に関する知見に関しては不明な点が多く,今後の研究が待たれるところであるが,近年,腎不全進展に関与する遺伝的背景の存在として,アンギオテンシン変換酵素遺伝子多型の関与が明らかになるなど,その遺伝的背景に関しても注目されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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