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病気のはなし
IgA腎症
著者: 甲斐平康1 小山哲夫2
所属機関: 1筑波大学臨床医学系内科(腎臓) 2筑波大学臨床医学系内科
ページ範囲:P.1104 - P.1107
文献購入ページに移動IgA腎症はその疾患概念が提唱されてからおよそ30年が経過した.当初は緩やかな経過をたどる予後良好な疾患と考えられてきたが,その後の経過観察から,本症は以前考えられていたよりも進行性であり,現在は予後不良な慢性糸球体腎炎としてとらえられることが多い.また,その発症,進展に関する知見に関しては不明な点が多く,今後の研究が待たれるところであるが,近年,腎不全進展に関与する遺伝的背景の存在として,アンギオテンシン変換酵素遺伝子多型の関与が明らかになるなど,その遺伝的背景に関しても注目されている.
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