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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻9号

2000年08月発行

文献概要

Laboratory Practice 病理 細胞像からここまでわかる

呼吸器(2) 扁平上皮癌

著者: 堀内啓1 荒井政和1 松谷章司1

所属機関: 1NTT東日本関東病院病理診断科

ページ範囲:P.1152 - P.1154

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臨床的特徴
 肺の扁平上皮癌は50〜60歳台に好発し,男性に多い.好発部位は肺門部近傍の中枢部だが,わずかではあるが未梢肺野に発生する例もある.女性では,末梢肺野に発生する場合が多い.他の組織型の肺癌に比べて,転移率はやや低い.重要な初発症状に血痰がある.危険因子には,喫煙がよく知られている.また,職業性肺癌としてクロム肺癌がある.扁平上皮癌では,ときに高カルシウム血症を伴うことがある.これは,腫瘍が副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTH related protein)を産生するためである.放射線および化学療法は比較的有効とされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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