文献詳細
文献概要
Laboratory Practice 臨床編 臨床検査はどう利用されているか
がん検診は役立つか(2)
著者: 大久保昭行1
所属機関: 1大蔵省印刷局東京病院
ページ範囲:P.1160 - P.1161
文献購入ページに移動研究報告に見るがん検診の有用性(続き)
―肺がん,肝がん,子宮頸がん,乳がん,前立腺がんをめぐって
1.肺がん
肺がんの増えかたや転移の難易は細胞の種類によって違います.肺がんの約13%を占める小細胞がんは転移しやすく,腫瘍が小さい時期に発見されても,すでに転移している確率が高い成績があります.小細胞がんでは,手術よりも,放射線療法と化学療法の併用のほうが治療成績がよいという結果が出ています.これに対して,肺がんの約57%を占める腺がん,24%を占める扁平上皮がん,4%を占める大細胞がんなどの非小細胞がんは,腫瘍が小さい時期に発見できれば,手術の治療成績が良く,5年後の生存率は50%ぐらい期待できます.
―肺がん,肝がん,子宮頸がん,乳がん,前立腺がんをめぐって
1.肺がん
肺がんの増えかたや転移の難易は細胞の種類によって違います.肺がんの約13%を占める小細胞がんは転移しやすく,腫瘍が小さい時期に発見されても,すでに転移している確率が高い成績があります.小細胞がんでは,手術よりも,放射線療法と化学療法の併用のほうが治療成績がよいという結果が出ています.これに対して,肺がんの約57%を占める腺がん,24%を占める扁平上皮がん,4%を占める大細胞がんなどの非小細胞がんは,腫瘍が小さい時期に発見できれば,手術の治療成績が良く,5年後の生存率は50%ぐらい期待できます.
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