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文献詳細

雑誌文献

検査と技術28巻9号

2000年08月発行

文献概要

検査データを考える

不整脈の見かたの基本

著者: 辻久子1

所属機関: 1関西医科大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1173 - P.1176

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はじめに
 動悸,不整脈は医療機関を訪れる患者さんの訴えでしばしば見られるものである.症状訴え時の心電図記録は,診断や治療方針を決定づける.ホルター心電図解析では,多くの施設で医師が記録された24時間分の心電図記録のすべてに注意深く目を通すことはまれで,自動解析ないしは抽出した心電図波形を中心に臨床検査技師が判読するのが現状である.コンピュータ・ソフトの発達により自動解析プログラムも優秀なものが使われるようになったが,実際の現場では記録状態が完全であることはむしろ少なく,大きな診断ミスの原因となる.したがって,正確な診断のためには臨床検査技師によるチェックが必須のものであり,24時間データのどの部分を医師に見せる部分として抽出するかが重要である.
 本稿では日常最も良く遭遇するものを取り上げ,現場の臨場感を味わって頂くためにクイズ形式とし,後に解説を付けた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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