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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻1号

2001年01月発行

オピニオン

検査データと付加価値

著者: 松尾収二1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院臨床病理部

ページ範囲:P.11 - P.11

文献概要

“付加価値”という言葉を使うことは本当はおかしなことである
 “付加価値”というと,あたかも二次的産物のように聞こえるが,検査は本来,固有の能力を持っている.われわれが単にそれを引き出せないだけである.われわれはこれまで正しいデータを迅速に報告することに一生懸命であった.それはそれで価値あることであるが,検査の値段が下がり,単に検査をするだけでは存在価値が低くなってきた.怠慢のつけが回ってきているのである.やっと当たり前のことに取り組もうとしているのである.
 私は,“付加価値”とは,検査が有する能力を引き出すこと,すなわち臨床的意義を示し,診断や治療に益することとしたい.具体的にはインターフリテーションを付すること,コンサルテーションに応じることである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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