文献詳細
Laboratory Practice 病理 細胞像からここまでわかる
文献概要
臨床的特徴
粘表皮癌は,肺門部の主気管支や葉気管支などの太い気道に発生し,粘液を分泌する腺細胞,扁平上皮細胞,およびそれらの中間的な性格の細胞(中間型細胞)からなる腫瘍である.頻度はまれで,原発性肺癌の0.1〜0.2%程度といわれている.若年者に好発し,約半数の症例では発症年齢が30歳以下である.太い気道の閉塞症状(咳,血痰,発熱)を示すことが多く,閉塞性肺炎を伴いやすいが,無症状のこともある.病理学的には,低悪性度と高悪性度の腫瘍に大別されるが,大部分は低悪性度の腫瘍で,全体の75〜80%を占める.低悪性度の粘表皮癌では,リンパ節や他臓器に転移することはまれで,完全に切除されれば予後は良好である.
粘表皮癌は,肺門部の主気管支や葉気管支などの太い気道に発生し,粘液を分泌する腺細胞,扁平上皮細胞,およびそれらの中間的な性格の細胞(中間型細胞)からなる腫瘍である.頻度はまれで,原発性肺癌の0.1〜0.2%程度といわれている.若年者に好発し,約半数の症例では発症年齢が30歳以下である.太い気道の閉塞症状(咳,血痰,発熱)を示すことが多く,閉塞性肺炎を伴いやすいが,無症状のこともある.病理学的には,低悪性度と高悪性度の腫瘍に大別されるが,大部分は低悪性度の腫瘍で,全体の75〜80%を占める.低悪性度の粘表皮癌では,リンパ節や他臓器に転移することはまれで,完全に切除されれば予後は良好である.
掲載誌情報