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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻10号

2001年09月発行

文献概要

トピックス

虚血性心疾患と感染症

著者: 高橋伯夫1

所属機関: 1関西医科大学臨床検査医学講座

ページ範囲:P.1222 - P.1225

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はじめに
 心臓を栄養する冠動脈は脳や腎血管と同様に終末動脈であるために,動脈が閉塞すると支配領域の組織が虚血に陥り,知覚神経の刺激により狭心痛を感じると同時に心筋が壊死に陥り,重篤な不整脈や心室破裂を来たして死亡する.死を免れた例でも壊死心筋は線維組織に置換されて心機能が低下し,生活の質が障害される.動脈硬化症の危険因子には,高血圧,糖尿病,喫煙,高脂血症,などを代表とする多くのものが知られているが,最近になって,寄生性細菌やウイルスの持続感染が動脈硬化,ひいては虚血性心疾患の原因として注目を集めている.現在のところでは,決して確実とは言えないが因果関係を多角的に実証する知見が集積している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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