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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻11号

2001年10月発行

文献概要

技術講座 一般

尿素窒素測定法

著者: 森下芳孝1

所属機関: 1三重大学医学部附属病院中央検査部

ページ範囲:P.1235 - P.1241

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新しい知見
 尿素窒素測定の多くはウレアーゼ反応によって尿素から生じるアンモニアを測定する方法であり,検体中の遊離アンモニアの消去を行うウレアーゼ-グルタミン酸脱水素酵素法が最も多く採用されている.しかし,非常に高濃度のアンモニアを含む尿や管理血清では十分な消去ができないという問題がある.そこで,同反応系にイソクエン酸脱水素酵素を適用し,NADPH⇄NADPのリサイクル反応でその問題を解決した方法が開発されたが,試薬代が高価である.
 近年,アンモニアに対してKmの大きなロイシン脱水素酵素を用いたウレアーゼ-ロイシン脱水素酵素法が開発された.本法は,内因性アンモニアを初速度分析で測定し(検体盲検値測定),ウレアーゼ添加後の総アンモニア量から検体盲検値を差し引くことによって遊離アンモニアによる影響を回避する方法であり,その利用は年々増加しつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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