文献詳細
Laboratory Practice 血液 骨髄塗抹標本の見かた
異常細胞の見かた・3 リンパ球系の異常
文献概要
はじめに
異常リンパ球,異型リンパ球の観察では,核の異常(核小体の有無,核膜不整の有無,クロマチンの構造),細胞質の異常(封入体,空胞の有無,顆粒の大きさや数,色調)の観察をする.一般に腫瘍性のリンパ球が出現する場合同一形態の細胞像として見られるが,末梢血液中リンパ球が非腫瘍性に増加する病態を示す反応性リンパ球増多症の場合はDowney I〜III型が混在して見られる.反応性の異型リンパ球は,リンパ球がなんらかの抗原刺激に反応した細胞変化像とみなされ,健常成人でも1%以下に見られるといわれている.Downeyは,異型リンパ球をI型:単球様,II型:形質細胞様,III型:芽球様の3型に分類している.異型性のあるリンパ球が見られた場合は,その異型性が腫瘍性のものか反応性のものかを判別することが重要である.
異常リンパ球,異型リンパ球の観察では,核の異常(核小体の有無,核膜不整の有無,クロマチンの構造),細胞質の異常(封入体,空胞の有無,顆粒の大きさや数,色調)の観察をする.一般に腫瘍性のリンパ球が出現する場合同一形態の細胞像として見られるが,末梢血液中リンパ球が非腫瘍性に増加する病態を示す反応性リンパ球増多症の場合はDowney I〜III型が混在して見られる.反応性の異型リンパ球は,リンパ球がなんらかの抗原刺激に反応した細胞変化像とみなされ,健常成人でも1%以下に見られるといわれている.Downeyは,異型リンパ球をI型:単球様,II型:形質細胞様,III型:芽球様の3型に分類している.異型性のあるリンパ球が見られた場合は,その異型性が腫瘍性のものか反応性のものかを判別することが重要である.
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