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病気のはなし
原発性アルドステロン症
著者: 岩崎泰正1
所属機関: 1名古屋大学医学部付属病院検査部
ページ範囲:P.1324 - P.1328
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原発性アルドステロン症の頻度は比較的低いものと従来考えられていたが,画像診断の進歩による副腎腺腫検出率の向上に伴い,現在では本態性高血圧症の中で相当の割合を占めるのではないかという意見さえ出てきた.腹腔鏡下手術手技の導入で比較的低侵襲下に手術を行うことが可能となり,腫瘍の摘除により完全治癒が期待できる.これまで低レニン性本態性高血圧症として内科的治療を受けてきた患者の中に本症が紛れ込んでいないかどうか,今一度見直す必要のある疾患といえる.
原発性アルドステロン症の頻度は比較的低いものと従来考えられていたが,画像診断の進歩による副腎腺腫検出率の向上に伴い,現在では本態性高血圧症の中で相当の割合を占めるのではないかという意見さえ出てきた.腹腔鏡下手術手技の導入で比較的低侵襲下に手術を行うことが可能となり,腫瘍の摘除により完全治癒が期待できる.これまで低レニン性本態性高血圧症として内科的治療を受けてきた患者の中に本症が紛れ込んでいないかどうか,今一度見直す必要のある疾患といえる.
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