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技術講座 生化学
LDアイソエンザイムの測定
著者: 羽生登1 清水敏夫1 日高宏哉2
所属機関: 1長野県厚生連篠井総合病院臨床検査科 2信州大学医学部附属病院中央検査部
ページ範囲:P.1329 - P.1336
文献購入ページに移動LDアイソエンザイムの測定は日常検査では電気泳動法が用いられ,5つの分画が得られる.その分画比又は,各分画の活性を求めることは損傷組織の推定のために重要である.血清LDに免疫グロブリンが結合した免疫グロブリン結合性LDでは,そのほとんどが高LD血症になるがまれに低LD血症になることがある.低値になる場合は日常検査で見落とされやすい,原因不明のLD異常高・低活性を認めた場合は,抗血清による同定が必要となる.疾患特異性は認められていないが,自己免疫疾患に見られたことから自己抗体であると考えられている.しかし,多発性骨髄腫患者のM蛋白とベンスジョーンズ蛋白にLDと親和性が認められたことから抗原抗体反応ではないという報告がある.LD結合性免疫グロブリンは自己抗体かどうかの結論はまだでていない.
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