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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻13号

2001年12月発行

文献概要

検査データを考える

骨代謝マーカー

著者: 牧田和也1 太田博明2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部産婦人科教室 2東京女子医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.1469 - P.1472

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骨代謝マーカーの新たな保険取得
 骨代謝マーカーとは,骨代謝動態の基本である骨形成能ないし骨吸収能を血液や尿を用いて評価する指標の総称であり,表1のようなものが挙げられる.すなわち骨代謝マーカーは,骨形成マーカーと骨吸収マーカーの2つに大別される.また骨形成マーカーは骨形成を担う骨芽細胞機能を,骨吸収マーカーは骨吸収を担う破骨細胞機能をそれぞれ反映するものと考えられている.
 これらのうちで,骨形成マーカーの1つである血清骨型アルカリフォスファターゼ(bonespecific alkaline phosphatase;BAP)が骨粗鬆症や癌の骨転移を含めた骨代謝異常で保険適応を既に取得している.さらに1999年12月からは骨吸収マーカーの代表である尿中デオキシピリジノリン(deoxypyridilloline;DPD)とI型コラーゲン架橋N-テロペプチド(type I collagen crosslinked N-telopeptide;NTx)が骨粗鬆症でそれぞれ保険適用が認められている.そして,主に骨粗鬆症と診断された患者の骨代謝動態の評価および治療効果判定に用いられるようになっている(表2).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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