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医療と情報化社会
著者: 里村洋一1
所属機関: 1千葉大学医学部附属病院医療情報部
ページ範囲:P.1491 - P.1493
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最近はIT革命などと過激に表現されますが,情報化社会の到来が予言されてから,20年以上もの年月が経っています.それが改めてIT(information technology,情報技術)と呼ばれ,にわかに流行語となったのには理由があります.安価なパソコンとインターネットのおかげでコンピュータが家庭にまで普及することになったからでしょう.電話やラジオ,自家用車などが普及した時と同じく,新しいメディアが身近になったとき,生活環境の革命が起こります.ITもそのようなものの1つであると社会が認知したからだと思います.
しかし,大学の研究室や,工場の製造過程,先進企業のオフィスなどでは,ずっと前からコンピュータが主役を務めてきました.医療も全く蚊帳の外ではありません.CTはコンピュータ技術の成果ですし,心電図の自動診断は医療情報学の初期の研究成果として,実用に供されています.その後にも,臨床の現場,特に画像検査などの分野で,コンピュータの活動は目覚ましいものがあります.
最近はIT革命などと過激に表現されますが,情報化社会の到来が予言されてから,20年以上もの年月が経っています.それが改めてIT(information technology,情報技術)と呼ばれ,にわかに流行語となったのには理由があります.安価なパソコンとインターネットのおかげでコンピュータが家庭にまで普及することになったからでしょう.電話やラジオ,自家用車などが普及した時と同じく,新しいメディアが身近になったとき,生活環境の革命が起こります.ITもそのようなものの1つであると社会が認知したからだと思います.
しかし,大学の研究室や,工場の製造過程,先進企業のオフィスなどでは,ずっと前からコンピュータが主役を務めてきました.医療も全く蚊帳の外ではありません.CTはコンピュータ技術の成果ですし,心電図の自動診断は医療情報学の初期の研究成果として,実用に供されています.その後にも,臨床の現場,特に画像検査などの分野で,コンピュータの活動は目覚ましいものがあります.
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