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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻13号

2001年12月発行

文献概要

トピックス

医療と情報化社会

著者: 里村洋一1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院医療情報部

ページ範囲:P.1491 - P.1493

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電子カルテの登場
 最近はIT革命などと過激に表現されますが,情報化社会の到来が予言されてから,20年以上もの年月が経っています.それが改めてIT(information technology,情報技術)と呼ばれ,にわかに流行語となったのには理由があります.安価なパソコンとインターネットのおかげでコンピュータが家庭にまで普及することになったからでしょう.電話やラジオ,自家用車などが普及した時と同じく,新しいメディアが身近になったとき,生活環境の革命が起こります.ITもそのようなものの1つであると社会が認知したからだと思います.
 しかし,大学の研究室や,工場の製造過程,先進企業のオフィスなどでは,ずっと前からコンピュータが主役を務めてきました.医療も全く蚊帳の外ではありません.CTはコンピュータ技術の成果ですし,心電図の自動診断は医療情報学の初期の研究成果として,実用に供されています.その後にも,臨床の現場,特に画像検査などの分野で,コンピュータの活動は目覚ましいものがあります.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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