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自己免疫性溶血性貧血の自己抗原
著者: 亀崎豊実1 梶井英治2
所属機関: 1自治医科大学法医学・人類遺伝学 2自治医科大学地域医療学
ページ範囲:P.1495 - P.1500
文献購入ページに移動自己免疫性溶血性貧血(autoimmune hemolyticanemia;AIHA)は,自己赤血球に反応する抗体を産生し,溶血を引き起こすことによって生じる貧血の総称である.その本態は,免疫寛容の破綻に由来する抗赤血球抗体の産生であり,抗体産生にかかわる赤血球膜自己抗原の同定は,AIHAの診断,病型分類に重要であるばかりでなく,AIHA患者への輸血液選定における判断基準を明らかにし,病態特異的治療の開発への重要な鍵といえる.
本稿では,近年明らかになってきているAIHAにおける自己抗原,すなわち自己抗体の認識抗原と自己反応性T細胞の認識する抗原エピトープについて,その概要を紹介したい.
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