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技術講座 微生物
ノカルジアの検査法
著者: 矢沢勝清1 三上襄1
所属機関: 1千葉大学真菌医学研究センター高分子活性分野
ページ範囲:P.111 - P.119
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ノカルジアの属の同定は細胞壁成分の分析などの化学的分類により進められるので,客観的に,かつ比較的短時間で同定が可能である.しかし,種の同定はカゼインなどの分解能や糖からの酸産生などを調べるため煩雑で,判定までに長時間を要する試験も必要とする.筆者らが開発した薬剤感受性によるノカルジアの同定法は簡単で,判定までに短時間ですみ,生理生化学的性状による同定とよく一致する有用な方法である.
近年,微生物の遺伝子レベルでの分類・同定が盛んになってきている.特に,16S rDNAの塩基配列のデータが蓄積され,データベースも充実してきたため,16S rDNAの塩基配列の相同性による同定も行われるようになってきた.
ノカルジアの属の同定は細胞壁成分の分析などの化学的分類により進められるので,客観的に,かつ比較的短時間で同定が可能である.しかし,種の同定はカゼインなどの分解能や糖からの酸産生などを調べるため煩雑で,判定までに長時間を要する試験も必要とする.筆者らが開発した薬剤感受性によるノカルジアの同定法は簡単で,判定までに短時間ですみ,生理生化学的性状による同定とよく一致する有用な方法である.
近年,微生物の遺伝子レベルでの分類・同定が盛んになってきている.特に,16S rDNAの塩基配列のデータが蓄積され,データベースも充実してきたため,16S rDNAの塩基配列の相同性による同定も行われるようになってきた.
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