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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻2号

2001年02月発行

文献概要

検査データを考える

γ-GTP(GGT)とALPの乖離例

著者: 池田斉1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター中央検査部

ページ範囲:P.145 - P.147

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はじめに
 γ-GTP(γ-グルタミルトランスペプチダーゼ)とALP(アルカリホスファターゼ)は,肝・胆道系の閉塞性障害のマーカーとして利用されることが一般的である.両者は胆道閉塞,胆汁うっ滞性肝障害,肝癌などで上昇する.しかし,γ-GTPはアルコールで誘導されるため,ALPとは別の挙動を示す場合も多い.一方,ALPは肝臓のほか,骨,胎盤,小腸由来のものがあり,通常5種類のアイソザイムが存在することが知られている.したがって,それらの臓器に異常のある場合,それぞれの病態を反映してALPのみが増加しγ-GTPは正常である場合がある.
 以下,実際の症例を紹介しながら記述する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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