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技術講座 生化学
血清中ALP活性測定法
著者: 小池亨1 山崎浩和1 多田正人1 細萱茂実1 尾崎由基男2
所属機関: 1山梨医科大学附属病院検査部 2山梨医科大学臨床検査医学講座
ページ範囲:P.225 - P.230
文献購入ページに移動ヒト血清中ALP活性測定法として,日本臨床化学会より勧告された方法が広く普及している.基質として4-ニトロフェニルリン酸を用いる場合,緩衝液の種類によりALPの各アイソザイムの活性が大幅に変動する.さらに,食事と血液型により,ALP活性値に変動が認められるとの報告がある.近年の分子生物学の進歩により,ALPの構造や遺伝子上での研究が飛躍的に発展した.また,免疫学的手法による骨型ALPの自動定量法が開発された.一方で,緩衝液の差による反応性の違いを利用する方法の報告もある.
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