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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻3号

2001年03月発行

文献概要

技術講座 病理

minimal residual disease(MRD)検出法

著者: 日髙惠以子1 廣田雅子1 山内一由1 上野一郎1 戸塚実1

所属機関: 1信州大学医学部附属病院中央検査部

ページ範囲:P.235 - P.240

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新しい知見
 染色体転座を有する白血病では,転座の結果形成されるキメラ遺伝子が転座点近傍の癌遺伝子などを活性化して発症に関与することが明らかにされている.キメラ遺伝子の存在は病型特異的であり,この検索により白血病細胞の質的診断が可能である.さらに,ウイルムス腫瘍の責任遺伝子として発見されたWT1遺伝子はほとんどすべての白血病で発現していることが報告され,病型にかかわらないマーカーとして注目されている.また,遺伝子増幅法により残存する腫瘍細胞を高感度に検出することが可能となり,診療に応用されている.最近開発された定量PCR法は,残存腫瘍細胞量をモニターすることで治療効果の判定および再発の予測を可能にした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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