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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻3号

2001年03月発行

文献概要

技術講座 微生物

チール・ネールゼン染色とその評価

著者: 日暮芳己1 奥住捷子1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.251 - P.255

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新しい知見
 抗酸性染色法には加温染色のチール・セールゼン染色,冷式染色のキニヨン染色および蛍光法がある.前2者を用いた場合,結核菌は青色の背景に赤色の桿菌として染色され,蛍光法では黄橙色または赤橙色に染色される.チール・セールゼン染色およびキニヨン染色では抗酸菌以外の菌も染色され,結核菌以外のMycobacterium spp.,Nocardia spp. やCryptosporidium, Isosporaのシストなどが染色される.
 結核菌は空気感染により感染が拡大するために,結核症の活動分類が従来のX線所見重視から結核菌検査の結果をさらに重要視するようになり,特に抗酸菌塗抹検査陽性患者の扱いは重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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