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絵で見る免疫学 基礎編・15
モノクローナル抗体とその応用(その2)
著者: 高木淳1 玉井一2 隈寛二3
所属機関: 1ダイナボット(株)器機診断薬事業部 2栄光病院 3隈病院
ページ範囲:P.258 - P.259
文献購入ページに移動DNAの最小単位は,5個の炭素原子からなる糖(リボース;ribose)の1番目の炭素原子に塩基(base)が結合したヌクレオシド(nucleoside)である.その塩基は,A(アデニン),G(グアニン),C(シトシン),T(チミン)の4種類のいずれかである.さらにその5番目の炭素原子にリン酸が結合したものをヌクレオチド(nucleotide)という.したがって,DN(デオキシリボ核酸)はヌクレオチドが重合したものである.
ヌクレオチドは2つの経路で生合成される.デノボ経路(新規合成経路;de novo pathways)とサルベージ経路(再利用経路;salvage pathways)である.デノボ経路は,代謝前躯体であるリボース-5-リン酸とアミノ酸,CO2,NH3を素材として,ヌクレオチドを生合成する.サルベージ経路は核酸(DNAやRNA)の分解によって放出された遊離の塩基やヌクレオシドを再利用し,TK(thymidine kinase)とHGPRT(hypoxanthine guanine phosphoribosyl transferase)という2つの酵素を用いてヌクレオチドを生合成する.
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