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文献概要
Laboratory Practice 生化学 精査と治療に生かす検査データ
肺癌
著者: 児玉哲郎1
所属機関: 1国立がんセンター中央病院呼吸器内科/薬物療法部
ページ範囲:P.270 - P.272
文献購入ページに移動肺癌は難治癌の1つであり,今なおその5年生存率は20%程度と低い.肺癌には多彩な組織型が見られ,主として扁平上皮癌,腺癌,小細胞癌,大細胞癌の4大組織型に分類され,その生物学的性状も異なるが,治療法の面からは大きく小細胞癌と,それ以外の組織型を一括して非小細胞癌に分類される.肺癌の中でも小細胞癌は機能性腫瘍(functioning tumor)の代表として知られており,クッシング(Cushing)症候群やADH(antidiuretic hormone=vasopressin)分泌不適切症候群(syndrome of inappropriate secretion ofADH;SIADH)などが見られる.そのため,診断・治療における臨床検査の役割は少なくない.
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