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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻4号

2001年04月発行

文献概要

技術講座 血液

体腔液の血液細胞の収集法と見かた

著者: 氏家幸1 清水長子1 三ッ橋隆之1

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.323 - P.329

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新しい知見
 体腔液の細胞診の目的は,浮遊した細胞が悪性であるか否かを判断することであり,形態が保持された標本作製が重要である.しかし,採取後,経時的に細胞は変性し,それが誤った判断を引き起こしかねない,さらに標本の作製・染色などの手技のほか,鏡検することも重要で,正常細胞と腫瘍細胞の鑑別に苦労することも少なくない.当院検査室では,血液疾患患者の検体(髄液・胸水・腹水など)で,血液系の悪性細胞の出現が疑われるときに限り,日常それらの末梢血・骨髄血塗抹標本の鏡検を行っている血液検査室で,細胞診標本を作製・染色・鏡検している.しかし,悪性細胞と判断するには,患者の臨床症状や病理検査室との連携が大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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