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けんさアラカルト
腐葉土とレジオネラ
著者: 小出道夫1
所属機関: 1琉球大学医学部第1内科
ページ範囲:P.428 - P.428
文献購入ページに移動Legionella longbeachaeは1980年に米国カリフォルニア州ロングビーチで最初に肺炎患者から分離され,その後,米国,欧州でときどき報告されているが,その感染源は他のレジオネラ属と同様クーリングタワーやシャワーなどで,水系感染であった.しかし,オーストラリアでは1987年に初めてL.Longbeachae肺炎が発生し,1988年から1989年にかけてガーデニングをする人達の間で集団事例や散発事例が多発するようになった.南オーストラリア州のInstitute of Medical and Veterinary Scienceは1989年,1990年に大規模な調査を行い,園芸に用いる腐葉土がその感染源であることを突き止めた.
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