文献詳細
検査データを考える
文献概要
はじめに
CA 125はBastらがヒト卵巣漿液性嚢胞腺癌の培養株を用いて作製されたモノクローナル抗体OC 125により認識される癌関連抗原である1).
胎生期体腔上皮に存在する糖蛋白と関連を有している.上皮性卵巣癌患者血清中では高頻度かつ高濃度に存在することから卵巣癌の新しい腫瘍マーカーとして注目された.現在,CA 125は日常検査として使用されており,全自動酵素免疫測定装置による測定試薬2,3)が次々と商品化された.特に,試薬の重要な成分であるモノクローナル抗体作製の技術の向上などにより使用範囲が広がるにつれ,測定上の問題点が明らかとなってきた.今回,CA 125測定値の異常値について概説する.
CA 125はBastらがヒト卵巣漿液性嚢胞腺癌の培養株を用いて作製されたモノクローナル抗体OC 125により認識される癌関連抗原である1).
胎生期体腔上皮に存在する糖蛋白と関連を有している.上皮性卵巣癌患者血清中では高頻度かつ高濃度に存在することから卵巣癌の新しい腫瘍マーカーとして注目された.現在,CA 125は日常検査として使用されており,全自動酵素免疫測定装置による測定試薬2,3)が次々と商品化された.特に,試薬の重要な成分であるモノクローナル抗体作製の技術の向上などにより使用範囲が広がるにつれ,測定上の問題点が明らかとなってきた.今回,CA 125測定値の異常値について概説する.
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