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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻5号

2001年05月発行

検査データを考える

CA125の異常値

著者: 青野悠久子1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.473 - P.478

文献概要

はじめに
 CA 125はBastらがヒト卵巣漿液性嚢胞腺癌の培養株を用いて作製されたモノクローナル抗体OC 125により認識される癌関連抗原である1)
 胎生期体腔上皮に存在する糖蛋白と関連を有している.上皮性卵巣癌患者血清中では高頻度かつ高濃度に存在することから卵巣癌の新しい腫瘍マーカーとして注目された.現在,CA 125は日常検査として使用されており,全自動酵素免疫測定装置による測定試薬2,3)が次々と商品化された.特に,試薬の重要な成分であるモノクローナル抗体作製の技術の向上などにより使用範囲が広がるにつれ,測定上の問題点が明らかとなってきた.今回,CA 125測定値の異常値について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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