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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻6号

2001年06月発行

文献概要

検査データを考える

AST(GOT)/ALT(GPT)高値例

著者: 深津俊明1

所属機関: 1名古屋掖済会病院中央検査部

ページ範囲:P.531 - P.537

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 アミノトランスフェラーゼ(aminotransferase=transaminase,トランスアミナーゼ)は,アミノ酸とαケト酸との間でアミノ基の転移を触媒する酵素で,生体内ではTCA(tricarboxylicacid,トリカルボン酸)サイクルの代謝産物とアミノ酸との間でアミノ基の転移を調整している.病態の指標として臨床検査に利用されるのはアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(aspartate aminotransferase;AST)とアラニンアミノトランスフェラーゼ(alanine aminotransferase;ALT)である.かってはグルタメートオキザロアセテイトトランスアミナーゼ(glutamate oxaloacetate transaminase;GOT),グルタメートピルベートトランスアミナーゼ(glutamate pyruvatetransaminase;GPT)と呼ばれたが,国際酵素委員会はAST,ALTを推奨し日本でも浸透しつつある.
 AST,ALTのように組織・細胞の傷害により血中に逸脱する酵素の血中レベルを左右する要因は,

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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