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ヘマトキシリンの木(Haematoxylon campechianum L.まめ科)
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ページ範囲:P.643 - P.643
文献購入ページに移動この木の芯材をきざんで屋内に積み,水をかけて時々切り返しながら2〜4週間発酵させると,紫色を帯びた黒褐色となる.これを水で煮出して染料を抽出し,60℃以下で水分を蒸発させると,材の重量の約15%程度に当たる黒褐色のエキスが得られる.このエキスの成分がヘマトキシリン(Haemtoxylin,C16H14O6)で,最初にこの色素を組織染色に使ったのは,ワルダイヤー(Waldeyer,1863)であるとされている.
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