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増刊号 病理組織・細胞診のための日常染色法ガイダンス 2.結合組織の日常染色法 b)弾性線維の染色法
エラスチカ・ワンギーソン染色
著者: 髙田多津男
所属機関:
ページ範囲:P.651 - P.653
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エラスチカ・ワンギーソン染色(elastica-van Gieson stain)は,組織内における各種の結合組織,特に線維性結合組織である弾性線維成分と膠原線維成分を染め分ける染色法である.数ある結合組織染色法の中でも,色合いの美しさの点で群を抜いている.ピクリン酸の黄色と酸フクシンの赤色によるコントラストが優れた診断効果を発揮する.結合組織は身体の中で臓器あるいは細胞を支持し,その保存に重大な役割を担っているので,そのバランスが崩れているような状態のとき,例えば心筋梗塞における心筋の線維化などの症例では,その染色効果は抜群である.また,血管炎における弾性線維の状態や肺線維症における弾性線維と膠原線維の状態を鏡検し診断するに当たり,有用な染色法となる.
エラスチカ・ワンギーソン染色(elastica-van Gieson stain)は,組織内における各種の結合組織,特に線維性結合組織である弾性線維成分と膠原線維成分を染め分ける染色法である.数ある結合組織染色法の中でも,色合いの美しさの点で群を抜いている.ピクリン酸の黄色と酸フクシンの赤色によるコントラストが優れた診断効果を発揮する.結合組織は身体の中で臓器あるいは細胞を支持し,その保存に重大な役割を担っているので,そのバランスが崩れているような状態のとき,例えば心筋梗塞における心筋の線維化などの症例では,その染色効果は抜群である.また,血管炎における弾性線維の状態や肺線維症における弾性線維と膠原線維の状態を鏡検し診断するに当たり,有用な染色法となる.
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