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虫から色素?(カルミン色素)
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ページ範囲:P.694 - P.694
文献購入ページに移動 現在病理組織標本の染色に用いられている色素の大半は工業的に得られる色素である.これらの合成に際しては出発物質としてアニリンやその誘導体が用いられているため慣行的にアニリン色素または,タール色素と呼ぶ.一方,植物や動物から採れる色素(天然色素)がある.植物から採れる色素の代表としては,ヘマトキシリンがよく知られている.
ところで意外と知られていないものに虫から得られるカルミンという色素がある.この色素は中央アメリカや南アメリカの砂漠地方のサボテンに寄生するエンジ虫の雌虫の体に含まれる紅色の色素から得られるもので,主成分はカルミン酸とアルミニウム,カルシウム,蛋白質などから成っている.
ところで意外と知られていないものに虫から得られるカルミンという色素がある.この色素は中央アメリカや南アメリカの砂漠地方のサボテンに寄生するエンジ虫の雌虫の体に含まれる紅色の色素から得られるもので,主成分はカルミン酸とアルミニウム,カルシウム,蛋白質などから成っている.
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