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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻7号

2001年06月発行

豆知識

色出しの効果

ページ範囲:P.730 - P.730

文献概要

 ヘマトキシリン染色液は酸性なので,核染や酸を用いた分別のままでは染色部位は赤褐色を呈し,しかも色素が退色しやすい.ヘマトキシリンはpH指示薬に用いられるようにpHにより色が変化する.
 ヘマトキシリン水溶液のpHと色調
 pH 4-5-6-7
 色 黄色 紫色
酸(H)が残っていると,結合したレーキがまた水素イオン(H)と交換してしまい退色する.そこで水洗や中和によりpH値を高くすると,核は青色を呈し,またレーキが強く結合し安定化する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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