文献詳細
文献概要
増刊号 病理組織・細胞診のための日常染色法ガイダンス 6.組織内血液細胞の日常染色法
ギムザ染色
著者: 松本荻乃
所属機関:
ページ範囲:P.736 - P.738
文献購入ページに移動目的
ギムザ染色(Giemsa stain)は,細胞質,特に顆粒の性状,核クロマチンパターンなどの観察に適しており,種々系統の,各成熟段階の細胞を区別する目的で,血液や骨髄などの塗抹標本の染色として極めて有用な染色法である.骨髄やリンパ節などの造血組織の薄切切片にも同様の目的で従来から用いられてきた.
染色にはいくつかの方法があるが,その中ではパッペンハイム(Pappenheim)が提唱したメイ・グリュンワルド(May-Grünwald)液とギムザ(Giemsa)液を用いたギムザ二重染色法は,骨髄組織標本でも塗抹標本の染色に匹敵するほど良好な結果が得られ,広く行われている.
ギムザ染色(Giemsa stain)は,細胞質,特に顆粒の性状,核クロマチンパターンなどの観察に適しており,種々系統の,各成熟段階の細胞を区別する目的で,血液や骨髄などの塗抹標本の染色として極めて有用な染色法である.骨髄やリンパ節などの造血組織の薄切切片にも同様の目的で従来から用いられてきた.
染色にはいくつかの方法があるが,その中ではパッペンハイム(Pappenheim)が提唱したメイ・グリュンワルド(May-Grünwald)液とギムザ(Giemsa)液を用いたギムザ二重染色法は,骨髄組織標本でも塗抹標本の染色に匹敵するほど良好な結果が得られ,広く行われている.
掲載誌情報