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増刊号 病理組織・細胞診のための日常染色法ガイダンス 7.組織内病原体の日常染色法 c)真菌の染色法
グロコット染色
著者: 布施恒和
所属機関:
ページ範囲:P.768 - P.772
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病理組織学的に真菌症を診断するには,組織内の菌体の確認と微細構造を把握して,真菌を的確に同定することが重要である.
グロコット染色(Grocott stain)は,カンジダ(Candida),アスペルギルス(Aspergillus),クリプトコックス(Cryptococcus),ムーコル(Mucor)などの真菌,ニューモシスチス・カリニ(Pneumocystis carinii)などの原虫と,他の染色法で染色されにくい放線菌(Actinomyces),ノカルジア(Nocardia)などの原核真菌類も染め出す染色法である1〜4).特に菌体の膜成分を明瞭に染色するため,菌の特徴的構造の把握は容易となり,菌種の同定には不可欠な方法である.
病理組織学的に真菌症を診断するには,組織内の菌体の確認と微細構造を把握して,真菌を的確に同定することが重要である.
グロコット染色(Grocott stain)は,カンジダ(Candida),アスペルギルス(Aspergillus),クリプトコックス(Cryptococcus),ムーコル(Mucor)などの真菌,ニューモシスチス・カリニ(Pneumocystis carinii)などの原虫と,他の染色法で染色されにくい放線菌(Actinomyces),ノカルジア(Nocardia)などの原核真菌類も染め出す染色法である1〜4).特に菌体の膜成分を明瞭に染色するため,菌の特徴的構造の把握は容易となり,菌種の同定には不可欠な方法である.
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