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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻7号

2001年06月発行

文献概要

増刊号 病理組織・細胞診のための日常染色法ガイダンス 7.組織内病原体の日常染色法 e)Helicobacter pyloriの証明

ワルチン・スターリ法

著者: 金子伸行

所属機関:

ページ範囲:P.782 - P.784

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はじめに
 ヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)は1983年,オーストラリアのワレン(Warren)とマーシャル(Marshall)によってヒトの胃粘膜より分離培養された,らせん状グラム陰性桿菌である.H. pyloriは胃炎,消化性潰瘍との関連が示唆されており,さらに胃癌,MALTリンパ腫などとの関係についても議論されている.H. pyloriの一般的な存在診断法は表に示すとおりである.それぞれの検査には長所,短所があり,複数の検査法を組み合わせて判定することが一般に行われている.
 組織形態学的にH. pyloriを同定する染色法としては,ヘマトキシリン・エオジン染色(Hematoxylin-Eosin stain,HE染色),ギムザ染色(Giemsa stain),ワルチン・スターリ法(Warthin-Starry method)などがある.その他に蛍光法のアクリジン・オレンジ法(acrysin-orangemethod),抗H. pylori抗体(DAKO社,ダイアヤトロン社などから市販されている)を用いた免疫組織学的検索法などが利用される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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