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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻7号

2001年06月発行

増刊号 病理組織・細胞診のための日常染色法ガイダンス

8.内分泌細胞(細胞内内分泌顆粒)の日常染色法

フォンタナ・マッソン染色

著者: 當銘良也

ページ範囲:P.786 - P.789

文献概要

目的
 フォンタナ・マッソン染色(Fontana-Massonstain)は,マッソン1)がフォンタナのアンモニア銀液を用いて虫垂のカルチノイドを染色したことに始まる.カルチノイド腫瘍のような内分泌細胞の検索にも用いられるが,腫瘍組織では陽性率が低いため,今ではメラニンやリポフスチンなどの証明法として用いられることが多い.クリプトコックス(Cryptococcus)は,ジフェノールを含む培養液で培養すると菌体自身が持つフェノールオキシダーゼによってメラニンを形成することが知られ,病理組織学的にはフォンタナ・マッソン染色で陽性2,3)となり,他の酵母様真菌との鑑別に有用とされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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