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酵素標識法
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ページ範囲:P.816 - P.816
文献購入ページに移動 抗体に酵素を標識する方法はいくつかの方法があるが,以下の条件を満たすものでなければならない.①酵素や抗体の活性低下を起こさせないこと,②標識複合体の組成が明らかであること,③結合(架橋)が安定であり,かつ長期間の保存に耐えられること,④操作が簡便で容易に標識抗体が得られること,などである.しかしながらこれらの条件を完全に満たすものはないとされ,標識効率や標識複合体による検出能の点で著しく異なっているのが現状である.したがって,用いる酵素や測定の種類によって酵素標識法を選択することが必要である.
酵素1分子と抗体1分子とから成る標識複合体は,組織切片に浸透しやすいので酵素免疫組織化学に向いており,他方抗体1分子に多くの酵素分子が結合した標識複合体は,酵素や抗体の活性が損なわれない限りEIA法に適している.これまでに開発されてきた酵素標識法は,大きく分けて3種に分類することができる.第一の酵素標識法は,酵素と抗体とを化学結合によって結びつける方法であり,グルタールアルデヒド法や過ヨウ素酸酸化法などが含まれ,糖蛋白質を扱うのに大変便利なものとなっている.第二の酵素標識法は,“非標識架橋”とも呼ばれ,標識に用いる酵素に対する抗体を用いる方法で,酵素活性を損なわない抗酵素抗体と酵素とを結合させ複合体とし,この複合体と別の抗原抗体複合体との間を抗体に対する抗体により架橋する方法である.
酵素1分子と抗体1分子とから成る標識複合体は,組織切片に浸透しやすいので酵素免疫組織化学に向いており,他方抗体1分子に多くの酵素分子が結合した標識複合体は,酵素や抗体の活性が損なわれない限りEIA法に適している.これまでに開発されてきた酵素標識法は,大きく分けて3種に分類することができる.第一の酵素標識法は,酵素と抗体とを化学結合によって結びつける方法であり,グルタールアルデヒド法や過ヨウ素酸酸化法などが含まれ,糖蛋白質を扱うのに大変便利なものとなっている.第二の酵素標識法は,“非標識架橋”とも呼ばれ,標識に用いる酵素に対する抗体を用いる方法で,酵素活性を損なわない抗酵素抗体と酵素とを結合させ複合体とし,この複合体と別の抗原抗体複合体との間を抗体に対する抗体により架橋する方法である.
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