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増刊号 病理組織・細胞診のための日常染色法ガイダンス 12.生体色素の日常染色法 b)メラニンの証明
漂白法(過マンガン酸カリウム・シュウ酸法)
著者: 清水幹雄 藤田美悧
所属機関:
ページ範囲:P.868 - P.870
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メラニンは淡黄色から褐色の顆粒状色素で,腸から吸収されたフェニルアラニンより生合成される.正常組織の皮膚,眼球,中脳,毛髪などに存在する.皮膚の代表的疾患である色素性母斑と悪性黒色腫がメラニン色素産生腫瘍として挙げられる.
漂白法(過マンガン酸カリウム・シュウ酸法)は酸化剤である過マンガン酸カリウムで,フェノール環の結合鎖を切断することによりメラニン色素を酸化液中に溶出させ,還元されて組織に残った二酸化マンガンをシュウ酸で還元して無色とする方法で,メラニン色素を証明するうえで最も代表的な染色法である.
メラニンは淡黄色から褐色の顆粒状色素で,腸から吸収されたフェニルアラニンより生合成される.正常組織の皮膚,眼球,中脳,毛髪などに存在する.皮膚の代表的疾患である色素性母斑と悪性黒色腫がメラニン色素産生腫瘍として挙げられる.
漂白法(過マンガン酸カリウム・シュウ酸法)は酸化剤である過マンガン酸カリウムで,フェノール環の結合鎖を切断することによりメラニン色素を酸化液中に溶出させ,還元されて組織に残った二酸化マンガンをシュウ酸で還元して無色とする方法で,メラニン色素を証明するうえで最も代表的な染色法である.
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