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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻7号

2001年06月発行

文献概要

増刊号 病理組織・細胞診のための日常染色法ガイダンス 12.生体色素の日常染色法 c)ホルマリン色素の証明

漂白法(ベロケイ法,カルダセウィッチ法)

著者: 清水幹雄 清水道生

所属機関:

ページ範囲:P.871 - P.873

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目的
 固定液の特徴として,酸性固定液は核あるいは線維成分の固定によいが,細胞質成分の固定には悪く,塩基性固定液はほぼその逆といわれる.日常使用される固定液としては,特殊な目的以外はpH 3〜5の酸性ホルマリンが多い.
 血液の多い脾臓,肝臓,骨髄あるいは出血巣の著明な組織を酸性ホルマリンで固定すると,ホルマリン色素と呼ばれる褐色ないしは黒褐色の微細な菱形の結晶または結晶様顆粒が細胞の内外に見られる.これは組織内に溶解しているヘモグロビンと作用してできたメトヘモグロビン(ヘマチン)と考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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