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リポフスチン
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ページ範囲:P.873 - P.873
文献購入ページに移動 リポフスチンは生体内色素の1つで,別名消耗性色素,または老化色素とも呼ばれる.これは黄褐色顆粒状の色素で,蛋白質と脂質から成る複合体であり,老化脳の神経細胞,心臓や肝臓など多くの組織の細胞中に認められる.萎縮した心臓,肝臓などでリポフスチンの沈着が著しい場合臓器の割面が褐色に見えることから,褐色萎縮と呼ばれる.またリポフスチンは特に神経細胞や,心筋などに加齢とともに沈着の程度がよく相関していることから老化の形態学的指標の1つとされている.組織切片上で,リポフスチンの褐色色素は,核をヘマトキシリンで染めるだけで,対比染色をしないほうがわかりやすい.
リポフスチンは皮膚などに沈着してシミなどの原因になる.このリポフスチンは過酸化脂質より作られるので,過酸化脂質を低下させる働きのあるビタミンEを多く摂ることにより予防に役立つかもしれない.ちなみにビタミンEは小麦胚芽油などの植物油に豊富に含まれている.
リポフスチンは皮膚などに沈着してシミなどの原因になる.このリポフスチンは過酸化脂質より作られるので,過酸化脂質を低下させる働きのあるビタミンEを多く摂ることにより予防に役立つかもしれない.ちなみにビタミンEは小麦胚芽油などの植物油に豊富に含まれている.
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