icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻7号

2001年06月発行

文献概要

増刊号 病理組織・細胞診のための日常染色法ガイダンス 13.金属・無機物の日常染色法 c)銅の染色法

パラジメチルアミノベンチリデンロダニン法

著者: 金子伸行

所属機関:

ページ範囲:P.884 - P.885

文献購入ページに移動
目的
 本法は銅染色の中でも好成績を示す方法の1つであり,パラジメチルアミノベンチリデンロダニン(p-dimethylamino-benzylidenerhodanine)と銅が結合し,呈色反応を示す.しかし,酸性溶液中で,銅,銀,水銀,金,白金,パラジウムと反応し,アルカリ溶液中ではほとんどの重金属と反応するとされている.このため,他の重金属の染色法も必要に応じて鑑別に用いるべきである.
 通常,人体においては全身に微量の銅が存在し,特に脳,肝臓,腎臓に多い.また,胎児や新生児などの肝臓にも多量に含まれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?