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架橋
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ページ範囲:P.933 - P.933
文献購入ページに移動ホルムアルデヒドの蛋白質架橋による固定とは,主にホルムアルデヒドが蛋白と反応することであり,一般に活性水素を含む側鎖に作用する.ホルムアルデヒドは水溶液中では水和化し,メチレングリコールの形で存在している.このメチレングリコールと蛋白分子中の遊離アミノ基とが反応し,活性ヒドロキシメチル群が形成される.さらに活性ヒドロキシメチル群は,他の活性水素と凝結反応を生じ,ポリペプチド鎖間のメチレン結合を生じることで固定される.ホルムアルデヒドはまた,二硫酸塩を2つのスルフヒドリル基に置換し,これがホルムアルデヒドに反応してメチレン結合に関与する.遊離アミノ基がイオン化している場合(R-NH3+)は,ホルムアルデヒド分子との反応がないので,ホルマリン固定液のpHは,アミノ基のイオン化度が低いアルカリ性での条件下となる.
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