文献詳細
技術講座 血液
文献概要
新しい知見
第Ⅷ因子インヒビターの測定法としてベセスダ法(Bethesda Assay)が汎用されてきた.本法は特殊な試薬を必要とせず簡便なために,一般臨床検査室で実施できる.しかし,免疫反応と凝固一段法による第Ⅷ因子活性測定の組み合わせであるために,施設間の測定誤差が大きく,精度管理の限界を把握したうえでの結果の解釈が必要である.また1BU/ml以下の低値検体においては偽陽性率が高く,再検査の対象になる.近年,これらの欠点を改良したベセスダ法のナイメゲン(Nijmegen)変法が提唱され,測定感度や特異度が高まった.
第Ⅷ因子インヒビターの測定法としてベセスダ法(Bethesda Assay)が汎用されてきた.本法は特殊な試薬を必要とせず簡便なために,一般臨床検査室で実施できる.しかし,免疫反応と凝固一段法による第Ⅷ因子活性測定の組み合わせであるために,施設間の測定誤差が大きく,精度管理の限界を把握したうえでの結果の解釈が必要である.また1BU/ml以下の低値検体においては偽陽性率が高く,再検査の対象になる.近年,これらの欠点を改良したベセスダ法のナイメゲン(Nijmegen)変法が提唱され,測定感度や特異度が高まった.
掲載誌情報