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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻8号

2001年07月発行

文献概要

絵で見る免疫学 基礎編・19

抗体の応用(4) イムノアッセイ法(その4)

著者: 高木淳1 玉井一2 隈寛二3

所属機関: 1ダイナボット(株)器機診断薬事業部 2栄光病院 3隈病院

ページ範囲:P.988 - P.989

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電気化学発光イムノアッセイ(electro chemiluminescence;ECL)
 オスミウム(Osmium;Os),レニウム(Rhenium;Re)およびルテニウム(Ruthenium;Ru)などの白金族は蛍光物質で,励起光で蛍光を発することが知られていた.現在これを電気化学的に発光させる技術が開発されている.2価のRu錯体2+は,陽電極で酸化され,3価のRu錯体3+になる.同時に共存するトリプロピルアミン(TPA)も酸化されてTPA+・の陽イオンラジカルになるが即座にH原子を失い,不安定なTPA(ラジカル)を形成する.TPA・はeをRu錯体3+に与えて還元して励起状態のRu錯体2+・を作る.励起状態から基底状態のRu錯体2+に戻るときに発光する(図1).このECL法は発光に際し,酸化剤などの化学物質を用いないので,非常にマイルドな系であるとされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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