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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻8号

2001年07月発行

文献概要

臨床検査に必要な統計処理法・19

施設内精度管理・精度保証体系—なにを管理し,なにを保証するのか

著者: 細萱茂実1

所属機関: 1山梨医科大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1021 - P.1025

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はじめに
 従来からの精度管理の概念は,今日では精度マネジメント体系として再整備されつつある.すなわち,狭義の検査室内における検査法の管理を内部精度管理(internal quality control;IQC),検査室間の検査精度への対応を外部精度評価(external quality assessment;EQA)とし,分析過程の前後段階の管理を含めた総合的な体制が精度保証(quality assurance;QA)となる.さらに,検査室の運用に関わる予算・人材・検査記録・在庫・分析機器・安全性など実際上の要因の良質な検査管理業務(good laboratory practice;GLP)を含めて精度マネジメント(quality management;QM)とし,全体の体系が構成される.ただし,現在においても内部精度管理に関する方法論が必ずしも完備されているわけではなく,日常検査の現場では旧態依然とした管理形態をそのまま運用しているケースも多い.そこで,精度マネジメント体系の基盤となる,検査室内の精度管理および精度保証の考え方と実践的手法について,定量検査を中心に整理する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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