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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻8号

2001年07月発行

文献概要

トピックス

法的脳死判定における脳波検査のポイント—脳波検査マニュアルの必要性

著者: 竹下仁1 中岡昇1 堀之内圭三1 西田尋美1 木村仁美1

所属機関: 1大阪府三島救命救急センター検査科

ページ範囲:P.1029 - P.1034

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はじめに
 臓器移植法に基づく脳死判定基準の1つに,いわゆる“平坦脳波”の確認がある.法的脳の活動電位判定における脳波検査は,非常に微弱な脳の活動電位の有無を確認するための検査であり,厳格な統一基準が必要である.1999年10月に厚生省から発行された「法的脳死判定マニュアル」1)が現在の基準となっているが,これは最低遵守基準と考えるべきで,関連学会,国際基準などを参考に,より厳しい基準に基づいて検査を行うのが確実な判定に繋がると思われる.
 検査を行ううえでは患者の安全確保はもとより,確実な判定のためのアーチファクトの除去と円滑に検査が進められることが要点である.言い換えれば脳死判定における脳波検査の精度保証をいかに行うかであり,それには検査の基準や手順を具体的に明記したマニュアルの作成が必要になる.ここではわれわれの施設で採用している脳波検査マニュアル(図1)に沿って脳波検査上の注意点を述べる.しかし,環境によるアーチファクト除去法などは施設によっても異なる場合があり,各施設に即した方法の構築が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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