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技術講座 生化学
リポ蛋白分画中の脂質組成の分析
著者: 日髙宏哉1 山内一由1 戸塚実1
所属機関: 1信州大学医学部附属病院中央検査部
ページ範囲:P.1053 - P.1059
文献購入ページに移動脂質代謝異常すなわちリポ蛋白代謝異常は動脈硬化・虚血性心疾患に強くかかわっている1).リポ蛋白はいくつかの特徴的な脂質およびアポ蛋白の組成を有する粒子群である.それぞれの粒子群は血漿中のコレステロール,トリグリセライド,リン脂質などの脂質の輸送に関与し,その吸収・合成・貯蔵・異化・利用の場で重要な役割を果たしている2).臨床検査において,血漿中の各脂質の濃度の測定は高脂血症や低脂血症のスクリーニングとして重要であり,リポ蛋白代謝異常の詳細を捕えるためにはリポ蛋白分画中の脂質組成の分析が必須である.最近では,アガロース電気泳動を用いた脂質の特異染色法がリポ蛋白の脂質分析の簡易法として注目されている.
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