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文献詳細

雑誌文献

検査と技術29巻9号

2001年08月発行

文献概要

臨床検査に必要な統計処理法・20

定性検査・半定量検査データの統計処理—カイ二乗(x2)検定は万能ではない

著者: 細萱茂実1

所属機関: 1山梨医科大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1109 - P.1113

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はじめに
 臨床検査で扱うデータは,その数量的性質から量的データと質的データとに大別される.量的データとは,血中成分の濃度や細胞数の測定値などで,定量検査の一般的な成績を指す.これに対し,質的データとは検査結果が陰性と陽性,あるいは-,±,1+,2+,……となる定性・半定量検査データ,あるいは血液型などの名義尺度の検査成績である.量的データについては,平均や標準偏差などよく知られた統計量がデータの要約に利用され,またt検定をはじめ各種の統計的手法を利用する機会も多い.しかし,質的データの統計処理については,カイ二乗(x2)検定など一部の手法を除き,広く一般に利用されている手法は少ない.そこで,検査成績が陰性・陽性のように2分類となる二値データ,および-,±,1+,…のようにデータのカテゴリーに自然な順序がある定性・半定量検査データの統計処理法について整理する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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