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文献詳細

雑誌文献

検査と技術3巻1号

1975年01月発行

ひとこと

単体から複合体へ

著者: 永井諄爾1

所属機関: 1中村学園大

ページ範囲:P.10 - P.11

文献概要

血清コレステロール定量を通じて進歩したもの
 病院で行われる臨床検査が中央化され,専任の検査技師が配置されて,わが国で近代的な意味での臨床検査が行われるようになってから,すでに20年を越えるほどになりました.皆さんがたの先輩や,指導に当たった先生がたの,少し過剰な表現かもしれませんが,血のにじむほどの努力によって,よくもここまで到達したものだと,今さらながら感嘆せずにはおられません.
 ふり返ってみますと,いろいろの思い出があります.わたしのいささか不確実な記憶によれば,今日までの臨床検査の進歩の1つの断面は,血清コレステロールの測定に浮き彫りされているように思います.コレステロールはよく知られているように,脂質の1つです.脂質はそれ自身では,水に不溶性の物質です.したがってコレステロールを定量するためには,まず有機溶媒でそれを抽出分離して,それから発色反応を起こさせて比色定量していました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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