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文献概要
最近の検査技術
ガスクロマト・マススペクトロメーター
著者: 諸貫吉雄1
所属機関: 1日本真空技術CA分析プロジェクト
ページ範囲:P.33 - P.40
文献購入ページに移動この中にあって,ガスクロマトグラフは定量にすぐれた能力がありながら定性をカラムの温度と保持時間の差だけで行うため,新しい物質が混入していると判断がむずかしいという欠点がある.一方,質量分析計は定量性には欠けるが,単一成分の定性分析にはデータの蓄積もあって簡単である.そこでこの2つの分析計を組み合わせて,GC-MSとして使用すれば,お互いの特徴が生きて定性定量分析が可能となる.このGC-MSを使って分析できる試料は分子量1,000くらいまでの蒸発性気体であることを必要とし,一般に誘導体を作ることによって分析できる.
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