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病人と病気と病院
検査室と検査件数
著者: 梅垣健三1
所属機関: 1奈良医大・病態検査学
ページ範囲:P.13 - P.16
文献購入ページに移動 戦後,臨床医学において臨床検査は特異的な変化を示した.従来,臨床検査は医師自らの手でなされていた.しかし,健康保険制度が確立されて受診者は増加し,一方,臨床病理学の日本への導入とともに,検査内容は高度化し,複雑多岐にわたり,検査項目は増加し,診療の合い間に医師の手で検査を実施することが困難になってきた.その結果,1951年ごろより本邦においても検査の中央化が企図され,発展を重ねて今日の姿となった.その間,臨床検査に従事する人たちの養成機関が設けられ,年々卒業生が社会に送り出され,ほとんどは医療機関の検査室に,一部は研究施設に勤務している.
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