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文献詳細

雑誌文献

検査と技術3巻10号

1975年10月発行

文献概要

基礎から応用へ

寄生適応・2

著者: 大家裕1

所属機関: 1順大・寄生虫

ページ範囲:P.21 - P.24

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 現存する生物は,すべて自分を取り巻く環境に何らかの形で適応しながら存在している.このような適応が成立してゆく進化の過程では,環境に適応しえず姿を消していった数多くの種類の生物があったであろう.我々は,寄生現象もこの適応によって達成された生物の存在形態として考えを進めてきたのであるが,寄生虫にとって外環境である宿主の内環境は,自由生活生物の外環境とはまた変わった環境である.寄生虫を非自己と認めた宿主は,様々な免疫生物学的攻撃をしかけてくるであろう.この攻撃を寄生虫がいかにかわしているか.前回は住血吸虫について,住血吸虫の成虫体が宿主抗原を身につけて,宿主抗体の攻撃をかわしている実体を知った.今回は,熱帯地域における住血性原虫のトリパノソーマについて,その仕組みを見てみよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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