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文献詳細

雑誌文献

検査と技術3巻10号

1975年10月発行

文献概要

基礎から応用へ

酵素活性度測定法の種類

著者: 降矢熒1 降矢震2

所属機関: 1東京女子医大生化学 2千葉大検査部

ページ範囲:P.25 - P.28

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 現在の検査業務では,酵素タンパクの定量はできない.酵素の活性度を測ってその単位を定めている.かつてビタミンやホルモンが,その生物学的力価を測って単位が決められていたのに似ている.酵素活性度測定の操作は,一定条件下で酵素作用による反応量,すなわち生成物の増加,基質の減少,補酵素の変化などを物理的あるいは化学的に定量する.有機,無機物質の定量でも測定条件を一定にすることは必要であり,酵素活性度測定でも上記の定量操作はこれと同様である.しかし活性度測定では,酵素の反応する条件を一定にするという,はるかに重要な因子が加わる.この一定条件とは,反応時間,温度,pH,また基質,添加物の種類とその濃度などがその主なものである.これらについては次稿以下で述べることとし,本稿ではまず測定法を分類して,それぞれの具体例をあげて説明しよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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